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管内洗浄

更新日:2021年6月12日

11月にしては暖かい日が続く中、あっという間に月の半分以上が過ぎましたね。

少し気が早いのですが、「新年に向けて楽器も年末の大掃除」ということで、コルネットの管内洗浄を行いましたので、ご紹介します。


※汚れの画像がありますので、苦手な方はここからはご遠慮ください。
















まずは管内洗浄前の写真

(押金は不足してましたので以前製作に失敗したものを仮でつけております。お見苦しいかもしれませんがご了承ください。)

チューニング管の中に緑や白っぽい汚れが見えますね。

毎日練習や本番で演奏していると、楽器の中につばや汚れが溜まってきます。

その溜まった汚れの成分が管内に残り、楽器に汚れがこびりついたりサビさせたりしてしまいます。

放置してどんどん汚れをためていると、吹奏感が悪くなったり汚れが楽器の響きの妨げになったり、楽器を腐食させて楽器の寿命を縮めてしまったり。汚れの中にカビなどが出てしまうと身体にもよろしくありません。



今回は柔らかい汚れは少なかったのですが、こびりついた汚れが目立ってましたので、酸性の薬品を使っての管内洗浄を行いました。

管内洗浄なので、表面的にはそれほど代わり映えないかもしれませんが、中は汚れやさびが取り除かれてきれいになっているのが分かりますか?

薬品を使っての洗浄後は、酸性の成分ができる限り残らないよう、洗剤や金ブラシ・フレキシブルクリーナー等を使い水洗いしております。

また、薬品洗浄により金属の面が少し荒れるので、この後ピストンと抜差しの調整も行ってます。

最後に、ベルに小さなヘコミがあったのでベルの凹み直しを行い、ピストンフェルトとつば抜きコルクを交換し終了です。

画像は上が作業前、下が作業後です。ヘコミは画像中央付近にあるのですが見えにくかったらすみません…

笠のフェルトは茶色がなかった(メーカー供給が終了してました)ので黒色を入れ、押金も現行の押金に交換しました。



「最近掃除してなくて吹き心地が悪くなってきたな」「年末年始に向けて楽器もすっきりさせたいな」「ふと抜差し管やマウスパイプの中を見たら汚れが目立ってるのが見えてしまった」等々、この機会に楽器のリフレッシュをお考えの方は是非、ご相談ください。


もうしばらくするとまた寒い時期に突入すると思いますが、体調には十分に気を付け、楽しい音楽ライフをお過ごしください。

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